魔法少女リリカルなのは二次創作小説「高町家のアフターレッスン」(二十二)
高町家の壁時計は、すでに午後九時半を知らせていた。訪れ客は二名に減っていた。例の侵入者の身柄は、この区域担当の首都警備隊隊員に引き渡されたのだった。リビングのテーブルを囲んで、三人のうら若き女性がぐったりした顔つきで、お茶を啜っていた。唯一、疲れた顔を見せなかったのは、卓上の中央に広げられた土産のシュークリームをぱくついているヴィヴィオだけだった。この夜にめまぐるしく色んなことが身に振りかかったはずなのに、まるで灰を浴びただけのように平然としている六歳児を、ギンガは横目に見やりつつ、感服している。シュークリームは子どもの手のひらには余る大きさだった。柔らかな皮に勢いよくかぶりつくと、カスタードと生クリームとがミックスした中身が、ぶにゅうっと飛び出す。ヴィヴィオの口まわりは白い泡をまぶしたようになった。「マ...魔法少女リリカルなのは二次創作小説「高町家のアフターレッスン」(二十二)